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前回は、全身がん検査の中から、「PET-CT」についてご紹介しました。 今回は「PET-MR」についてご紹介します。 「PET-MR」とは、前回ご紹介したPET(Positron Emission Tomography:陽電子放出断層撮影)と、MRI(磁気共鳴画像)を組み合わせた検査です。 PET-CTではPETとCTを組み合わせて撮影しますが、PET-MRではPETとMRIを組み合わせ、PETによる「細胞の活動・代謝の情報」と、MRIによる「臓器や組織の詳しい形態情報」を同時に得ることができます。 PET-CTとPET-MRの違いは? 大きな違いのひとつが「放射線被ばく」です。 PET検査では放射性医薬品を使用するため、PET-MRでも放射性医薬品による被ばくはあります。 一方、PET-CTで使用するCTによるX線被ばくがPET-MRにはないため、一般的にはPET-CTよりも放射線被ばくを抑えられることがメリットのひとつです。 ただし、MRIを使用するため、検査中には大きな音が出ます。 さらに、磁気を利用する検査なので、ペースメーカーなどの医療機器や体内金属がある場合には、検査を受けられないことがあります。事前に必ず確認が必要です。 PET-MRが得意とする領域 PET-MRは、特にMRIが得意とする脳、肝臓、骨盤内などの評価において、PETの代謝情報とMRIの詳細な画像情報を組み合わせられることが特徴です。 一方で、肺のようにMRIよりもCTの方が評価しやすい領域もあります。 そのため、PET-MRが「すべてのがんをPET-CTより詳しく調べられる」というわけではありません。 検査の目的や、調べたい臓器によって、適した検査は異なります。 検査には、それぞれメリット・デメリットがあります。 「最新の検査だから受ければ安心」ではなく、検査の特徴を正しく理解し、ご自身の年齢やリスク、検査の目的に合った方法を選ぶことが大切です。 9月は『職場の健康診断実施強化月間』です。 この機会に、健康診断だけでなく、ご自身の健康状態や必要な検査について考えてみるのもよいでしょう。 気になることがあれば、検査を受ける前に医師へご相談ください。