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【人間ドックで受けたい検査】全身がん検査の選び方③~「DWIBS」検査~
全身がん検査の選び方 第3回は、日本で考案された撮影方法「DWIBS(ドゥイブス)」をご紹介します。
DWIBSとは、Diffusion-weighted Whole body Imaging with Background body Signal の略で、
MRI装置を用いて全身のがんリスクを検査する「全身がん検査」です。
X線を使用しないため、被曝することなく、頸部~胸部・腹部・骨盤部など広い範囲を一度の検査で撮影できることが特徴です。
DWIBSでは、拡散強調画像という撮影方法を用います。腫瘍や炎症などがあると細胞密度が高くなり、水分子の動きが小さくなることに着目し、この状態を画像化することで病変を検索します。
MRI装置の高性能化によって可能になった、日本発祥の撮影方法です。
DWIBSはPETと同様に全身の病変を画像で確認できますが、放射線被曝が全くありません。
また、PET検査では、がん細胞が正常細胞に比べて多くのブドウ糖を取り込む性質があることを利用し、
ブドウ糖に微弱な放射線を放出する成分を加えた検査薬「18F-FDG」を注射して検査するため、血糖のコントロールが良くない場合受けられませんが、
DWIBSでは検査薬の注射が不要で、糖尿病の方でも受けやすい検査です。
一方、デメリットは、MRI特有の大きな音が出ることや、30分~1時間程度、狭い検査機器の中で動かずにいる必要があること、
また、ペースメーカーなどの医療機器や体内金属がある場合には、検査を受けられないことがあります。
DWIBSは、肝臓や胆道、前立腺、骨・骨髄、リンパ節など、さまざまな部位の病変の検索に役立ちます。
一方で、病変の部位や大きさ、性質によって検出のしやすさは異なり、特に肺や胃・大腸などでは、早期の病変を検出することが難しい場合があります。
偽陽性や偽陰性もあり、PETと同様にDWIBSだけで全てのがんが検出されるわけではありません。
これまで全3回、全身のがん検査として「PET-CT」「PET-MR」「DWIBS」についてご紹介いたしました。
なるべく苦痛を感じることなく、短時間で全身を調べたいとお考えになり、ご興味をお持ちの方も多いことと存じます。
しかし、これらの検査は、がん検診としてそれぞれ有効な検査方法ではあるものの、それぞれに特徴や得意・不得意があり、一つの検査で全てのがんを発見できるわけではありません。
例えば、胃や大腸などの消化管については、内視鏡検査が最も有効な検査方法です。
検査のメリット、デメリットを正しく理解し、ご自身のご年齢や健康状態、必要な検査などを踏まえて、適切ながん検診を選びましょう。
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